生理がなくなる閉経は、卵巣にある卵がだんだん少なくなって、排卵をしなくなり、卵巣にある卵の力がなくなって女性ホルモンが出なくなる時期です。

閉経は平均50歳ぐらいです。1年間生理がなければ、閉経と考えます。でも若い女性がダイエットをしたあとなどに、1年間生理がなくなってしまうということがありますが、それは閉経ではありません。

なぜかというと、卵巣の中にまだ卵子があるからです。
赤ちゃんのときには卵巣に卵子が何万個も、何十万個も詰まっていたはすが、齢を重ねるごとに減ってきて、なくなってしまいます。

この閉経をはさんだ10年間、50歳が閉経だとすると、45歳ぐらいから、閉経後の5年間、55歳ぐらいまでを更年期といいます。

また女性ホルモンは卵巣から分泌されるので、卵が徐々に減っていく35歳ころから、女性ホルモンの分泌量もだんだん減っていきます。これがプレ更年期です。


女性ホルモンの分泌量が減ることで、生理の出血量が少なくなる人や、生理の周期が短くなる人などさまざまです。

若いときに32日周期だったのが、30日になり、28日なり、26日になり、そして人によっては、毎月2回ずつ生理がくるという人もいます。

また、生理周期はそのままなのに、量だけ減る人もいます。個人差が大きく、30代からそのような症状が出てくる人もいれば、45歳を過ぎてから、あるいは50歳を過ぎてからそのような症状が出る人もいます。

女性ホルモンは、このように、年齢とともにだんだんと減っていきますが、平坦に下がっていくのではありません。

女性ホルモンは、毎月、排卵と生理によって変化しながら減っていき、閉経の時期が訪れます。