更年期と女性ホルモン

このブログで更年期の予防の情報を仕入れ、やってくる更年期を健やかにすごしてください。

2017年04月

生理のときの出血量が最近、減ってきた、また、5日間は出血していたのに、3日間くらいで終わってしまったり、きれいな鮮血でなく、生理の終わりころのようなどろっと黒っぽい出血になってしまったという人は生理の出血量が減っている証拠です。

また生理の間隔(
以前は生理の間隔が約28日だったのが、短くなって22~24曰くらいですぐ生理がきてしまう)が短くなってくるのも、生理の出血量が減ってくるのもプレ更年期の兆候です。

生理のときの出血は、子宮内膜がはがれ出てくるものです。子宮内膜はエストロゲンの力で厚くなって、その後、子宮内膜がはがれ出血とともに落ちてくるのですが、エストロゲンの力が弱いと、子宮内膜が十分厚くならすに排卵し、その後、はがれてしまうので、出血量が少なくなります。

これはプレ更年期で卵巣の働きが落ちてきたのが原因です。プレ更年期でなくても体調が悪いと、脳から卵巣への指令がうまくいかす、エストロゲンが減って、内膜が厚くならす出血量が減る人もいます。

また、生理の間隔が短くなってくるのも、エストロゲンの力が弱くなっているのが原因です。卵巣機能が落ちてきている証拠で、プレ更年期の症状です。

プレ更年期で生理の間隔が短くなって、24日とか22日周期でしょっちゅう生理がきて出血すると、貧血になるこ
ともあるので注意が必要です。

日常の生活で鉄分をたくさん含んだ小松菜やパセリ、クレソンなどの食品やサプリメントを利用していつもより多めに摂るように心がけることが大切です。

生理の間隔が短いのに、たまに出血量が多くなるときがあると、貧血で調子が悪くなります。めまい、立ちくらみがする、階段を上がるとドキド牛する、すぐ疲れるなどの症状もあったら一度貧血の検査をしたみてください。

プレ更年期、更年期を考えるとに重要なのは、女性ホルモンです。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

エストロゲンは、卵巣から卵が育って排卵が起こるときに出る女性ホルモンです。

そして、排卵後、卵が卵巣から出ていったあとに、黄体という黄色いかたまりができ、そこから出る女性ホルモンをプロゲステロンといいます。

このふたつの女性ホルモンのうち、エストロゲンが女性の元気とキレイに欠かせないホルモンです。

エストロゲンは、そもそも女性らしい体つきをつくるのが大きな役目で、みずみずしい肌を保てるのも、エストロゲンのおかげです。

エストロゲンが十分でないと、肌が乾燥したり、肌荒れになったり、くすみ、しみ、しわの原因にもなります。

またエストロゲンをコントロールしているのは、大脳の視床下部と下垂体というところです。

下垂体では、体内のホルモン量を察知して、卵巣から分泌するホルモン量を調節する指令を出しています。

この下垂体を支配する視床下部には、自律神経をコントロールする部分があります。

女性ホルモンの分泌のリズムが変動し大きく変化すると、近所にある自律神経の調整も影響を受けて、バランスが崩れやすくなり、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、肩こり、動悸、のぼせなどの自律神経失調症の症状が出やすくなります。

女性ホルモンの分泌が乱れると、自律神経失調症の症状が起こりやすくなり、また、その逆に自律神経失調症が起こると、女性ホルモンの分泌が乱れやすくなるということもあります。

女性は7歳ころから初潮に向かって体が準備を始め、14歳ころまでには初潮が始まります。

21歳ころまでには心身が安定し、結婚、妊娠、出産の準備が整います。

28歳ころまでには心身ともに成熟期を迎え、35歳ころまでにほば妊娠、出産を終えます。

42歳ころには育児が終わり、子離れしていきます。

すると徐々に体調に変化の兆しが訪れ(この時期がプレ更年期にあたります)、49歳ころからは閉経に向けての更年期が始まります。

そして56歳ころまでにはほとんどの人が閉経し、63歳ころには閉経に体が慣れて体調が安定して、70歳ころから心身ともに老化に向かいます。

これが東洋医学で考えるおおまかな女性の一生で女性ホルモンの変化の時期と重なっていることがわかります。

女性ホルモンは子宮内膜という赤ちゃんを育てる内膜を厚くします。妊娠していなければ子宮内膜は毎月はがれ落ちて、生理の出血となって出てきます。

それから乳房を育てて、乳房をふっくらとさせたりします。このように乳房と子宮で、女性ホルモンは働いています。

それ以外に肌や関節なども、女性ホルモンが働く場所です。

このように全身の健康と美容にかかわっでいる女性ホルモンが減ってしまうと、老化につながります。

女性ホルモンが一気に減る更年期以降、老けるのが早まるのもそのためです。

プレ更年期から女性ホルモンは減ってきますから、老化が徐々に始まっているといえるのです。

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