更年期と女性ホルモン

このブログで更年期の予防の情報を仕入れ、やってくる更年期を健やかにすごしてください。

Tag:プレ更年期

更年期は、閉経に向けて、エストロゲンを中心とする女性ホルモンの分泌が低下することによって起こる、さまざまな症状や病気が起こりやすい時期です。

またプレ更年期も、更年期に差し掛かる前に微妙な体調の変化を徐々に感じ始める時期です。

女性ホルモン、特にエストロゲンは女性の健康と美容にとって、とても大切なものです。

ですから、若さと元気を維持するために、少しでもエストロゲンの分泌を長引かせたいわけです。

閉経や更年期をなくすことは不可能ですが、先に延ばすことは可能です。また更年期障害にならないように予防することもできます。

そのための方法として女性ホルモンを補う方法があります。

女性ホルモンを補うための方法として代表的なのが低用量ピルです。

日本では使っている人はあまりいませんが欧米の女性のほとんどが、健康と快適のために低用量ピルを使っています。

更年期障害に悩まされる前に、プレ更年期を感じ始めたら、低用量ピルや女性ホルモンを上手に使えば更年期、プレ更年期を予防できます。

ピルはほとんどの大が快適に安全に飲めてメリットが大きい薬です。世界中の何十億人の女性が上手に使っています。

生理がなくなる閉経は、卵巣にある卵がだんだん少なくなって、排卵をしなくなり、卵巣にある卵の力がなくなって女性ホルモンが出なくなる時期です。

閉経は平均50歳ぐらいです。1年間生理がなければ、閉経と考えます。でも若い女性がダイエットをしたあとなどに、1年間生理がなくなってしまうということがありますが、それは閉経ではありません。

なぜかというと、卵巣の中にまだ卵子があるからです。
赤ちゃんのときには卵巣に卵子が何万個も、何十万個も詰まっていたはすが、齢を重ねるごとに減ってきて、なくなってしまいます。

この閉経をはさんだ10年間、50歳が閉経だとすると、45歳ぐらいから、閉経後の5年間、55歳ぐらいまでを更年期といいます。

また女性ホルモンは卵巣から分泌されるので、卵が徐々に減っていく35歳ころから、女性ホルモンの分泌量もだんだん減っていきます。これがプレ更年期です。


女性ホルモンの分泌量が減ることで、生理の出血量が少なくなる人や、生理の周期が短くなる人などさまざまです。

若いときに32日周期だったのが、30日になり、28日なり、26日になり、そして人によっては、毎月2回ずつ生理がくるという人もいます。

また、生理周期はそのままなのに、量だけ減る人もいます。個人差が大きく、30代からそのような症状が出てくる人もいれば、45歳を過ぎてから、あるいは50歳を過ぎてからそのような症状が出る人もいます。

女性ホルモンは、このように、年齢とともにだんだんと減っていきますが、平坦に下がっていくのではありません。

女性ホルモンは、毎月、排卵と生理によって変化しながら減っていき、閉経の時期が訪れます。

生理のときの出血量が最近、減ってきた、また、5日間は出血していたのに、3日間くらいで終わってしまったり、きれいな鮮血でなく、生理の終わりころのようなどろっと黒っぽい出血になってしまったという人は生理の出血量が減っている証拠です。

また生理の間隔(
以前は生理の間隔が約28日だったのが、短くなって22~24曰くらいですぐ生理がきてしまう)が短くなってくるのも、生理の出血量が減ってくるのもプレ更年期の兆候です。

生理のときの出血は、子宮内膜がはがれ出てくるものです。子宮内膜はエストロゲンの力で厚くなって、その後、子宮内膜がはがれ出血とともに落ちてくるのですが、エストロゲンの力が弱いと、子宮内膜が十分厚くならすに排卵し、その後、はがれてしまうので、出血量が少なくなります。

これはプレ更年期で卵巣の働きが落ちてきたのが原因です。プレ更年期でなくても体調が悪いと、脳から卵巣への指令がうまくいかす、エストロゲンが減って、内膜が厚くならす出血量が減る人もいます。

また、生理の間隔が短くなってくるのも、エストロゲンの力が弱くなっているのが原因です。卵巣機能が落ちてきている証拠で、プレ更年期の症状です。

プレ更年期で生理の間隔が短くなって、24日とか22日周期でしょっちゅう生理がきて出血すると、貧血になるこ
ともあるので注意が必要です。

日常の生活で鉄分をたくさん含んだ小松菜やパセリ、クレソンなどの食品やサプリメントを利用していつもより多めに摂るように心がけることが大切です。

生理の間隔が短いのに、たまに出血量が多くなるときがあると、貧血で調子が悪くなります。めまい、立ちくらみがする、階段を上がるとドキド牛する、すぐ疲れるなどの症状もあったら一度貧血の検査をしたみてください。

プレ更年期、更年期を考えるとに重要なのは、女性ホルモンです。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

エストロゲンは、卵巣から卵が育って排卵が起こるときに出る女性ホルモンです。

そして、排卵後、卵が卵巣から出ていったあとに、黄体という黄色いかたまりができ、そこから出る女性ホルモンをプロゲステロンといいます。

このふたつの女性ホルモンのうち、エストロゲンが女性の元気とキレイに欠かせないホルモンです。

エストロゲンは、そもそも女性らしい体つきをつくるのが大きな役目で、みずみずしい肌を保てるのも、エストロゲンのおかげです。

エストロゲンが十分でないと、肌が乾燥したり、肌荒れになったり、くすみ、しみ、しわの原因にもなります。

またエストロゲンをコントロールしているのは、大脳の視床下部と下垂体というところです。

下垂体では、体内のホルモン量を察知して、卵巣から分泌するホルモン量を調節する指令を出しています。

この下垂体を支配する視床下部には、自律神経をコントロールする部分があります。

女性ホルモンの分泌のリズムが変動し大きく変化すると、近所にある自律神経の調整も影響を受けて、バランスが崩れやすくなり、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、肩こり、動悸、のぼせなどの自律神経失調症の症状が出やすくなります。

女性ホルモンの分泌が乱れると、自律神経失調症の症状が起こりやすくなり、また、その逆に自律神経失調症が起こると、女性ホルモンの分泌が乱れやすくなるということもあります。

女性は7歳ころから初潮に向かって体が準備を始め、14歳ころまでには初潮が始まります。

21歳ころまでには心身が安定し、結婚、妊娠、出産の準備が整います。

28歳ころまでには心身ともに成熟期を迎え、35歳ころまでにほば妊娠、出産を終えます。

42歳ころには育児が終わり、子離れしていきます。

すると徐々に体調に変化の兆しが訪れ(この時期がプレ更年期にあたります)、49歳ころからは閉経に向けての更年期が始まります。

そして56歳ころまでにはほとんどの人が閉経し、63歳ころには閉経に体が慣れて体調が安定して、70歳ころから心身ともに老化に向かいます。

これが東洋医学で考えるおおまかな女性の一生で女性ホルモンの変化の時期と重なっていることがわかります。

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